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2018-06-06
ねん
バッグ作りに欠かせない道具の中に念と呼ばれる道具があります。
革のコバの部分に一本、スッと線が引いてあることがあります。
それが念を使った跡になります。
どのような道具かというと、熱などを加えて温めて、革を引き締めて貼り合わせた革同士を密着させる役割があります。
さりげない1本の線ですが、念が引いてあると高級感も出ます。
この道具に関わらず、皮革関係の道具は自分の手癖や使いやすさ、自分が求める仕上がりの姿を勘案して加工する必要があります。
もちろん私の念も加工がしてあります。
面倒な作業ではありますが、道具を加工することはよりよい物を作るには避けては通れない道です。
失敗を繰り返しながら続けていくことで、良い道具が手に入る以上に、物づくりに対する感覚を養えるので、なるべく自分でやった方がいい工程だと思います。
もちろん靴用の道具も全て加工しています。
ほんの小さな加工で品物の仕上がりがガラッと変わります。
道具の道もまた奥深いものがあります。
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