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2018-08-21
デシとスクエアフィート

布帛の場合はメートルや反といった単位で数量を扱いますが、革の場合はds(デシ)やsq.ft(スクエアフィート)といった単位で数量を扱います。
織物である布帛と異なり、革は1枚1枚の形が異なる不定形な素材です。

ですのでメートル表記だと数量を取り扱うことが困難になってしまうのです。
そこで面積で数量を扱っています。
日本では10cmx10cmを1dsとして革の大きさを表記します。
子山羊などの小判の革などは30ds程度の大きさで、ステアなどの成牛の革の場合は250ds~280dsオーバー位の大きさになります。
もう1つのsq.ftは諸外国で用いられる革の単位です。
1sq.ftは30,48×30,48cmの大きさになります。
デシに換算すると1sq.ft=9.29dsとなります。
私の場合はds表記に慣れているのでsq,ftの単位で大きさを言われてもパッと大きさが思い浮かびません。
国内の海外産の革はdsでの大きさが併記されていることが多いので、商社さんや問屋さんが分かりやすいように海外のタンナーにds表記するように依頼しているのでしょう。
慣れてしまうとdsという単位は意外と便利なものだったりもするのです。

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