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2018-08-04
革靴の製法

実は革靴には様々な製法があります。
靴の製法とは要はアッパーと靴底をくっつける方法の事です。
最も一般的なのはセメント製法で接着剤でアッパーと靴底を貼り付けます。


靴がこれほどまでに世の中に浸透してたのはこのセメント製法のお陰だと言えると思います。
手縫い、機械縫いの両方あるのがマッケイ製法です。
マッケイ製法は接着剤ではなくアッパーと靴底を中底を通して麻糸で縫い付ける方法です。
かえりの良い軽い靴に仕上げやすいので華奢なデザインに向いていると思います。
このマッケイ製法は結構応用の効く製法でここから枝分かれしていった製法が多数あります。
自由度が高い製法ともいえるのでしょうね。
ハンドーソンウェルト製法は中底を加工してウェルトと呼ばれるパーツを縫い付ける製法です。
グッドイヤー製法とは異なりリブがないので、比較的かえりもよく、丈夫な靴に仕上がり最もバランスがとれた製法だと思います。
どの製法が履き心地が一番かといわれると製法だけで履き心地は決まる訳ではないので答えはないと思います。
専用のインソールを使えばセメント製法の靴の方が履き心地は格段に上になってしまいますし、木型と足の適合性が低ければどんな製法でも履き心地は快適とはいえないでしょう。
デザイン、コスト、耐久性など様々な要因が絡み合ってくる部分ですので、解は1つではないと思います。
履く人が一番だと思える靴がやっぱり一番良い靴であると思います。

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