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2018-05-26
道具たち

靴づくりで使用する道具の一部です。
ほんのごく僅かな道具しか載せていませんが、ほんとはもっと沢山あります。
主だった道具というか手元にあったものを撮影してみました。

上からハンマーです。
見ての通りハンマーなのですが、靴作りでは何種類かのハンマーを使います。
これは底付け用のハンマー。
一般的なハンマーとは異なり、叩く面の反対側が線状になっていいます。
この反対面はここぞというときに使う部分であると大変便利な部分です。
ちなみに職人さんはハンマーではなくぽんぽんと読んだりしています。
2番目の道具がワニと呼ばれる道具です。
英語だとピンサーと呼ぶようです。
靴の底付けに使う道具で釣り込みの時に革を引っ張ったり、釘を打ったりします。
ペンチに出っ張りがついたような道具で出っ張りの部分で梃を効かせて革を引っ張ります。
出っ張りの部分は他に靴を叩いたりするのでこの部分を使って釘を打ってはいけません。
出っ張りの反対側で打ちます。
3番目の道具はすくい針と呼ばれる道具でハンドソーン・ウェルテッド製法の時に使う道具です。
俗にいう手縫いの靴を作る時に糸を通す穴を開ける曲がった錐のようなものです。
これも底付けに使う道具でこの道具を使って中底に穴を開けます。
4番目の道具はコテです。
これは何種類もあるコテの1つです。
コテもやはり底付けに使う道具で靴底の革の断面を整えたり、蝋をしみ込ませたりするために使います。
種類が多いので目的に応じて異なった形状のコテを使用します。
5番目は革包丁です。
革関係の人なら必ず1丁は持っているかと思います。
裁断はもちろん革を漉いたり色々な用途に使える道具で慣れるとカッターよりも遥かに便利な道具になります。
ただきちんと研げるようになるまでが難しく、研ぎ3年といわれるようにきちんと切れ味を出せるようになるにはそれ相応の時間が必要になります。
今日はほんの一部ですが、靴作りで使用する道具を紹介してみました。

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