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2018-07-26
接着剤

靴づくりでは様々な種類の接着剤を使用します。
代表的なものはゴムのりで主に製甲で使用されます。
その名の通りゴムを原料とした接着剤で縫製するまでの仮止めとして使います。


洋裁でいえば、マチ針やしつけに相当するものだと思います。
底付けで主に使うのが混合ラバーと呼ばれるゴムのりよりも強い接着剤です。
釣り込みやらヒールに革を巻いたりする時など、底付け時のメインの接着剤です。
スリーダインやTボンド、ハイボンやら色々な種類があります。
他には水溶性の接着剤も釣り込みの時に使用します。
これは踵に入っているカウンターと呼ばれる芯を固めるものです。
アクアセメントとかピンクボンドとか呼ばれているものですね。
昔は小麦粉から作った盤石糊と呼ばれる接着剤を使用していたようですが。
そして靴底を貼る際に使用する強力接着剤があります。
クロロプレン系の接着剤だと思うのですが、接着剤を塗り20分ほど乾かして温めてから貼る、熱で活性化させるタイプの接着剤です。
非常に強力な接着剤なので完全に乾燥してしまうと素手で剥がすことは無理な位に張り付きます。
さすが靴底を貼り付ける接着剤です。
接着剤と一口に言っても様々な種類のものがあるので新しいものを発見するとついつい試してみたくなってしまいます。

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