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2018-07-14
天然砥石

最近は暑いので水をじゃぶじゃぶ使う刃物研ぎには絶好の季節です。
私は革包丁を仕事で使うので包丁が切れなくなったら研がなければなりません。


今のご時世、よく切れるカッターがあるんだからそれを使えばいいじゃん!と思うかもしれまんせんが、繊細で正確な作業をする時は革包丁の方が向いています。
片刃と両刃の違いですね。
そんな革包丁を研ぐのに私は天然砥石を使用しています。
写真の砥石は京都の中山産の最終仕上げ用の砥石です。
コッパなのですが、粒子がとても細かく良い色の研ぎ汁がでます。
その分、慣れるまでは研ぎづらかったのですが、慣れると安物の革包丁でも優れた切れ味を引き出すことができます。
人造の砥石でも良い品物があるので、天然砥石でなければならないという訳ではありません。
あくまでも好みの問題だと思います。
ただ私は億万年もかけて堆積した石の欠片で刃物を研ぐことにロマンを感じてしまうので天然砥石を使用しています。
もちろんあくまでも私の体感ですが、天然砥石の方が永切れする感触がするということもありますが。

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