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2018-08-03
国産の革

ここ何シーズンか使用している国産の革があります。
ヨーロッパ産の原皮を使用したキップでタンニン鞣しの革です。


原皮が良いのでアニリン仕上げでも大変美しく、また奥深い色合いにグレージング仕上げが施された良質な革です。
皮革ではヨーロッパ主にイタリア、フランスの革が人気がありますが、この国産の革は引けをとりません。
見た目の美しさだけでなく鞣しもよく、腰、ハリ感とも申し分なく、それでいて決して硬い革でなくしっとりとした柔軟性も併せ持っています。
折込という作業工程があるのですが(革の端を漉いて折る作業のこと)、この作業の時に強い弾力があるのです。
こうした革はミシンで縫製をした時に端がふっくらと膨らみ美しい仕上がりになります。
昨今の経済状況により厳しい状態が続いていますが、これからもこうした国産の革がどんどん増えていってくれればと思います。

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