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2018-05-10
パターン製作その2

この画像は靴型にデザイン線を描き、パターン用紙に展開したものです。
靴型は立体で貼り付けたテープを展開する紙は平面なので切り込みをいれて平らにします。

白い部分は木型に貼り付けたテープの部分でオレンジ色の部分は釣り込み代と呼ばれるものです。
釣り込み代は木型に靴のアッパーを添わせる時に、靴型の底面に回り込む部分のことです。
靴のパターンでは紙は高価なカラーケント紙を使うことが多いです。
消費量が半端ないので無駄にすると結構へこみます。
展開したものを元型として更に靴製作用のパターンとして展開していくのですが、その前に大切な工程を踏まねばなりません。
トワルを作ることです。

やはりトワルの製作は大切です。
いきなり製作に移り失敗するリスクを考えれば、ここでパターンの精度を高めるのは遠回りのようですが、結果的によりよい物を近道をして作り上げられるので私にとってとても大事な工程です。
またパターン製作以降の工程をどのように進めるか、縫製に無理がないか、釣り込みの作業性とデザインの再現性を両立しているかなど様々なポイントを勘案することができます。
ここで良いパターンになるのか、残念なパターンになるのか決まるかと思います。
画像のトワルはクラフト紙を使用して、1回修正したものです。
満足のいく精度がでましたのでいよいよ元型を展開していき、正式なパターンを製作していきます。

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