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2018-05-09
パターン製作その1

靴のパターン製作はちょっと変わっています。
靴型に直接デザイン線を描いていくのでテープなどを靴型に貼ってパターンを取ります。
一般的にはアルカー(熱可塑性のシート状のセロハンテープのようなもの)やデザインテープ(100mm幅の大きなマスキングテープのようなもの)を木型に隙間なく密着させて貼っていきます。上の画像はテープを貼った状態のものです。
これにデザイン線を直接描いていきます。

2番目の画像がパンプスのデザイン線を描いたものです。
シンプルなパンプスですがシンプルが故に最も技術を問われる靴だと思います。
履き口(トップラインといいます)の深さ、えぐりの形状、踵から踏まずにかけてのラインの落とし方など、探求すれば奥深く、私は人様にお見せできる線を描けるようになるのに2,3年はかかったと思います。
ラインの形状はパターンナーの好みが出るところですが、私の場合は木型の構造を加味した上で、最も足が美しくみえるラインを狙っています。
1発で描ければ素晴らしいのでしょうが、いつものことですが、何度も描き直して悩んで決めた線形です。
これを展開してパターンを製作していきます。

 

 

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